工作は楽しVol.1
暖かくなってくると、毎年無性に工作欲が湧いてくる。一昨年はアンプ内蔵サブウーハー付小型スピーカーユニット。去年はコルキットのアクセサリーパーツ。そして今年は、観望会シーズンに向けて、昼間でもできるだけ正確に極軸が合わせられるアイテムと、余っている7倍50mmファインダー用対物レンズを使ったミニ望遠鏡などなど。お金を使わず身の回りにあるものを活用して、たわいもないものを作るのは無性に楽しい。
というわけで、4月からゴールデンウィークにかけて作ったアイテムを紹介しようと思う。
まずは、昼間でも簡単にできるだけ正確に極軸が合わせられるアイテム。
天体望遠鏡の赤道儀は、極軸を天の北極に向けてセットしなければならないが、基本的には極軸に内蔵された極軸望遠鏡をのぞいて北極星を基準にして合わせる。ところが観望会や昼間の観望では、北極星を使って極軸を合わせる時間がないか、合わせることができない。しかし極軸の向きは、方位は真北で高度はその場所の緯度になるので、方位磁針と傾斜計と水準器があれば、北極星が見えなくても合わせることは可能だ。現代は本当に便利な時代、方位磁針も傾斜計も水準器もすべてスマホのアプリとして提供されている。それを使えばいいじゃないかということになってしまうが、それでは昭和生まれのアナログ好きな私には面白くないし、スマホの方位磁針は今一つ信頼できなし。
というわけで、方位磁石と水準器を使って簡単な極軸セッティングアイテムを作ってみた。傾斜角はとりあえず地元の35度に固定。完成した物は写真の通り。1辺が35度に傾けた三角形の台座を作りその上面に方位磁針と水準器を貼り付けただけのもの。ただし方位磁針の北は磁北なので、偏角にあたる約7度の線を引いて真北がわかるようにしてある。
これを、極軸の上か赤緯軸の上か鏡筒の上に乗せて合わせるというわけだ。ただ問題点もある。まず極軸の上は、意外と赤道儀の機器から発生する磁力に影響が出る。赤緯軸と鏡筒の絵は磁力の影響は皆無に近いが、極軸と平行になっているかどうかがポイントになる。目盛環のある赤道儀ならば、赤緯目盛環の指標を90度に合わせれば平行になるように調整しなくてはならない。さらに鏡筒も極軸に平行にしなくてはならないが、これらの作業は、極軸望遠鏡で北極星をとらえ、望遠鏡でも北極星をとらえて、赤緯軸の回転部分に印をつけておけば良い。
試行錯誤を繰り返しながら、このアイテムで極軸セッティングをしたところ、100倍程度の視野なら、30分は視野から外れない程度の精度が得られることが分かった。これなら観望会程度なら十分実用的になるだろう。
