みどころ

 

10月の流星群

10月21日 オリオン座流星群

  あの有名なハレー彗星を母天体の意持つ流星群といえば、降交点で起こる5月5日ごろに極大日を迎えるみずがめ座η流星群が有名だが、実は昇交点でも流星群が起こる。それが10月21日前後に極大となるオリオン座流星群だ。
 オリオン座流星群の特徴は、10月10日ごろから活動を始め、21日前後に極大を迎え、月末に終わるという息の長い流星群であること。しかし活動はZHR20~25といたって地味だ。ただし2006年と2007年は、突発出現をしている。これは誰も予想しなかったことだったので注意が必要だ。
さて、今年のオリオン群の極大日の月齢は新月の29.3で、月明かりの全くない最高の条件で、放射点のあるオリオン座が東の空に昇る23時ごろから明け方まで観望することができる、願ってもない好条件となる。
放射点はオリオンの右手のこんぼうを握るあたり。出現数は予想は1時間あたり10~15個程度だが、突発出現の可能性もあるので、絶対に見逃せない。また、ときどき明るい流星が出現し、見ているものを驚かせることがある。
 ところで10月の流星群に、9日明け方に極大を迎える10月りゅう座流星群(ジャコビニ流星群)があるが、こちらは満月直後に当たっているためほぼ一晩中月明かりがあり条件は最悪だ。