みどころ

 

3月2日 今年2回目のレグルス食

 月が恒星を隠す現象を星食というが、星食を起こす恒星は、月の軌道が黄道に対して5°しか傾いていないため、黄道付近にあるものに限られている。食になる1等星は、レグルス、スピカ、アンタレス、アルデバランの4星だけだ。そして月の軌道は約18.9年の周期で黄道上を西向きに移動しているため、黄道付近の恒星でも毎年必ず食になるとは限らない。そのかわりある恒星が一度食を起こすと、その後しばらくはその恒星の食が続くようになるというわけだ。
 最近は春の星座であるしし座の主星レグルスが食の対象になっていて、今年は3回も起こる。その1回目は1月7日の深夜に見られた。そしてその2回目が3月2日の宵に起こる。
 しし座は春の星座なので、3月ともなれば宵の東空に昇っている。今回はまさにそんなとても観望しやすい位置と時間帯で起こる。レグルスを隠す月は、満月2日前の月齢13でかなり明るいが、レグルスは1.3等なので月の明るさに負けて見にくくなる心配はないが、潜入する位置は、北の地域ほど月の中央に近く南の地方ほど南にずれる。九州の鹿児島市ではギリギリ食になり、潜入時刻は20時42分ごろ、出現時刻は20時56分ごろで、食の時間は14分しかない。なお鹿児島県南さつま市から鹿児島県鹿屋市をあたりが南限界線となり、それより南では食とはならず接近となる。
 名古屋ではしし座とともに昇った月の高度が45度ほどになる20時29分ごろ、月のほんの少し欠けて影になっている南寄りの位置に潜入する。そして潜入からおよそ1時間4分後の21時27分ごろ明るく輝く月縁から出現する。その時の月の高度は58度だ。
 貴重な1等星の食であるとともに、3回目は5月23日に起こるが昼間の現象となってしまうので、ぜひとも見ておきたい。