みどころ

 

火星がレグルスに超ニアミス!

6月17日 火星がレグルスに0.7°まで接近

  1年のうちでもじれったいほど日が暮れるのが遅い6月中旬。やっと夜を迎える21時ごろ、西の空を見ると、しし座が頭から地平線に落ちてゆく姿を目の当たりにする。今年の6月は、このしし座で赤い火星も光っている。
 そんな火星が、西から東へと順行して、5月26日にかに座からしし座に入り、黄道に沿ってさらに順行ししし座の主星レグルスを目指す。順行して、そして6月5日には、火星とレグルスの間隔は、7度角になる。その後も間隔はぐんぐん狭まり6月17日には、なんとその間隔が0.7度角の超ニアミスとなる。これは50倍以下の望遠鏡の視野に収まってしまうほどだ。ほぼ同じ明るさのしかも赤い火星と純白のレグルスの紅白そろい踏みなだけによりインパクトが強いだろう。色の違いもさることながら、惑星と恒星のか光り方の違いもしっかり比べることができるだろう。
●6月29日 月とレグルスのニアミス
 火星は、レグルスのもとを去ってしまうが、6月29日には、月齢4.1の細めの月が、レグルスにニアミスする。その間隔は0.8度角。こちらもかなりの接近で35倍以下の望遠鏡の視野に収まってしまうほど。欠け際に並ぶクレーターはもちろん地球照を伴ってやさしい光を放つ月と、少し押され気味だが王の風格を醸し出すレグルスとの対比を楽しませてくれるだろう。ただし高度は低く21時でしかないので月はやや離れてしまうがもう少し早い時刻に見る方が良いかもしれない。