★4月の星空
4月、1月とはちがった意味で新しいスタートを切る月だ。ポカポカ陽気に誘われて重いコートを脱ぎ捨てたときの新鮮な気分と、満開のさくらのピンクと空のブルーのコントラストの気持ちよさが縮こまった体と心をリフレッシュしてくれる。
このポカポカ陽気で、雪景色の中で夜空を賑わした冬の星座たちは、まるで雪解け水に流されるように西の地平線へと消えて行く。一方春の星座たちは,かんむり座をしんがりにすべてが出そろい、星空も春爛漫の装い.
春の星空は、天の川から離れてしまっているために星数が少ないうえ、春霞のためどことなく寂しげだが、それでも見えている1等星を数えてみると10個もある。このうち春の星座で輝くのは、しし座のレグルス、うしかい座のアルクトウルス、おとめ座のスピカの3個だけだが、オレンジ色に輝くアルクトウルスは、日本本土ではシリウス、カノープスに次いで、3番目に明るい恒星だということは、意外と知られていない。改めてもう一度見直してみると、確かに明るいことに気が付くだろう。
4月22~23日 こと座流星群が極大
流星群といえば、あの三大流星群として知られている、8月のペルセウス座流星群、12月のふたご座流星群、1月のりゅう座流星群が思いつく。ということは、春にはめぼしい流星群がないことになってしまうが、そんなことはない。5月にはみずがめ座η流星群があるし、4月はこと座流星群がある。方射点がこと座のベガの東にあるκ星付近にあるため、こと座κ流星群とも呼ばれている。母天体は周期415年という流星群の母天体としては最も長い周期を持つP/1861G1サッチャー彗星だ。
出現数は、普通1時間あたり10個程度だが、ときおり大出現を見せる。古い話になるが1945年には日本で、1982年にはアメリカで、1時間100個以上の出現が観測されている。つまり、突発的な出現を見せる可能性がある要注意の流星群だというわけだ。活動期間は、4月15日から4月25日の10日間で、他の流星群と比べると短い。そして極大日は活動期間の後半の23日前後に訪れる。
今年の極大日予報は、23日午前5時と予想されているので、観望は22日夜から23日薄明にかけてがチャンスということになる。流星観望に大敵なのが月明かりだが、極大日の月の状態は月齢6なので深夜には月が沈むため、それ以降薄明が始まる3時半ごろまでは最高の条件で観望することができる。
この群の特徴は、流星の速度が秒速48kmと比較的ゆっくりであること、明るい流星が多く火球も少なくないことだ。つまり見るだけではなく、撮影にも向いているといえる。
4月とはいうものの深夜は意外と冷え込むので、観望は、防寒対策は十分にして望んだ方がいいだろう。
4月23日午前1時30分ごろのようす