★10月の星空
10月になると星空も,夏のギラギラした星座たちが,ようやく西に傾き,代わってしっとりと落ち着きのある秋の星座たちが,続々登場している。秋の星座には明るい星がなくて寂しいというが,秋の星座までも夏や冬の星座のように華やかだったら,人は星を見なくなるかも知れない。夏の猛暑を生き抜いてきて,疲れたからだと心を癒してくれるのが秋の星空。
秋とはいえ、西空はまだまだ夏の装い。いて座は南西の地平線にへばりついて風前の灯だが、夏の大三角などはやっと西に傾き始めたばかり。それでも東の空からはペガススの四辺形を中心に秋の星座たちが静かに登場してきている。それにしても天の川を境にして東側の何と星数の少ないことか。1等星はみなみのうお座のフォーマルハウトただひとつ。それも南に低いために輝きに元気がない。“秋のひとつ星”ということばがぴったりの星だが、ここ数年はうお座で土星が光っていて、いささかようすが違う。ちなみに土星は10月5日に衝となり、観望チャンスを迎える。
●1022日 オリオン座流星群が極大
「オリオン座はよく知っているけど、オリオン座流星群なんて聞いたことがない」と言われてしまいそうだが、さすがに星座界のスーパースターオリオン座に放射点を持つ流星群だけあって、並みの流星群ではない。5月のみずがめ座η流星群とともに、彗星界のスーパースター「ハレー彗星」を母天体に持つという由緒正しき流星群なのだ。となると、活動もスーパースター並かと思われるが・・・・・
オリオン座流星群の特徴は、10月10日ごろから活動を始め、22日前後に極大を迎え、月末に終わるという息の長い流星群。しかし活動はZHR20~25といたって地味だ。ただし2006年、2007年には突発出現をしている。これは誰も予想しなかったことだ。
さて、今年のオリオン群の極大日の月齢は11で、明るい月が夜空を照らすが、放射点のあるオリオン座が南東の中天にかかる午前1時半ごろには月は沈み闇夜となる、願ってもない好条件となる。
放射点はオリオンの右手のこんぼうを握るあたり、ふたご座との境界付近だ。出現数は通常1時間あたり5~10個程度だが、まれに突発出現もあるので、絶対に見逃せない。また、ときどき明るい流星が出現し見ているものを驚かせることがある。