最近の星空

 

★1月の星空

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。いくつになっても新年を迎えると気持ちがリフレッシュするから不思議だ。正月独特のけだるい雰囲気に飽きたら、こたつに入ってみかんでも食べながら、天文手帳や星空年鑑のページをめくって今年1年の天文現象に目を通す。そしてもしこれは見逃したくないという天文現象に出会ったら、カレンダーなり手帳にメモしておこう。なぜなら正月が過ぎてバタバタ忙しくなるとまず忘れてしまうからだ。
 ところで1月のことを日本では古来から睦月(むつき)と言うが、この語源は「正月は身分の上下も老いも若きも関係なくの親族・友人達が一同に会してお祝いする」ことから、睦みあう月という意味だそうだ。いつまでたっても終わらないウクライナ戦争や中国と台湾の関係など、世界はギクシャクしている。5000年前から仲睦まじく光り輝くオリオンを中心とする冬の星座たちを屠蘇気分で見上げながら、今年こそ平和な年になりますようにと祈りたい。

 

 

新年を飾る流星群
★1月4日 しぶんぎ座流星群が極大
 毎年、新年を祝うかのように華やかに登場するのが、しぶんぎ座流星群だ。「しぶんぎ座なんていう星座あったかな?」といわれてしまいそうだが、18世紀の終わりごろフランスの天文学者ラランドが、りゅう座とおおぐま座とうしかい座あたりの星を結んで作った星座。1930年に星座の数が88個と決められたとき、幻の星座となったが、この流星群は、その名を残してしぶんぎ座流星群と呼ばれている。放射点はりゅう座ι星の近くにある。この流星群の元となるチリを放出するス母天体は、小惑星2003EH1だといわれているが、 この小惑星の軌道は、地球軌道と71゜という急角度で交差しているために、地球がダストトレイルを短時間で通り抜けてしまう。そのため活動期間が短くピークも数時間しかない。だから極大時刻が夜間になればすばらしい流星群を見せてくれるが、昼間にずれこむと、出現数の少ないさえない流星群になってしまうことも起こりうる。しかし、傾斜角が大きいということは、流星物質の地球大気への突入速度が秒速40kmほどと遅くなるため、流星の見かけスピードは遅めとなり、写真に写る可能性が高くなるというメリットがある。
 さて、今年の条件はというと、予報では極大時刻は4日午前6時ということなので、未明から明け方にかけて活発な活動が見られる可能性がある。ただ気になる月齢は15とほぼ満月がほぼ一晩中夜空を照らすので、条件としては良くない。ただ午前4時以降は月は西に大きく傾き明るさも少し和らぐので、月明かりが目に入らないように月に背を向けて東の空を中心に眺めるといいだろう。
 条件は良くないものの、新年の観測始めとして3日から4日にかけての夜はぜひともチェックをしておきたい。明け方は相当冷え込むので、防寒対策は完璧に。