★8月の星空
太平洋高気圧から吹き出す熱風が温度計の水銀柱をジリジリ押し上げ、アブラゼミとクマゼミの大合唱が暑さを増長する。一番星が見えるころになっても一向に水銀柱は下がらない。「ああ今夜も熱帯夜か」と、夏バテぎみで南西の空に寝そべっているさそり座が、溜息まじりにこぼしている。盛りを過ぎたアンタレスの赤さが心なしか冴えない。南天の星座は南中を過ぎると、あっというまに南西の地平線に沈んでしまう。
さそり座に代わって登場する夏の代表は、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブを結んでできる「夏の大三角形」だ。今まさに頭上に南中しようとしている。天頂付近は透明度がよく光害の影響もあまり受けないので、天の川が市街地でもかすかに見えることがある。そういえば、19日は旧七夕。今年はいつもよりかなり遅め。天の川がおりひめ星とひこ星の間を流れていることがよくわかる。
8月12日~13日 ペルセウス座流星群が極大
ペルセウス座流星群は、1月のりゅう座ι流星群、12月のふたご座流星群とともに、流星群の中で最も活発な流星群のひとつである。活動期間は、7月25日頃から8月20日頃までで、ピークは8月12~14日ごろ。γ星近くにある放射点から1時間に30個ほどの流星が、毎年コンスタントに出現する。
さて、ペルセウス座流星群の極大は、8月12日~13日に訪れ、ペルセウス座が北東の空に姿を見せる22時ごろから明け方まで観望することができる。とくに放射点が北東の空高度50°に達する2時ごろからは、たくさんの流星が四方八方に流れるだろう。流星群の条件の良し悪しはほぼ月明かりが歩かないかで決まる。今年は13日が新月に当たっていて、最高の条件となる。
ペルセ群の特徴は高速で地球大気に突っ込むため、明るい流星が多いことである。
ここで、ルセウス座流星群の見方についてもう一度おさらいしておこう。
いつ?
8月11日の夜から14日にかけて。
どこで?
どこでも見えるが、暗い星まで見えるところがいい。市街地では、水銀灯や車のヘッドライトなど街の明かりが目に入らないよう工夫すること。
どの方向?
放射点があるペルセウス座の方向を中心にどの方向を向いていても見られる。放射店から離れるほど、経路の長い流星が見られる。
たくさん見るコツは?
星空に集中すること。歩き回ったり、あっちこっちきょろきょろしていると見逃してしまう。イスに座ったり、マットに寝転がったりして楽な姿勢で星空に集中すること。
用意するものは?
肉眼で十分見えるが,放射点付近を双眼鏡で見ると暗い流星がいくつか見られる。夏とはいえ明け方には冷えるので防寒の用意も忘れないこと。